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ダイアルアップ・ルーターで家庭内 LAN
をやってみました


Since 4/22'98

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1.これからターミナルアダプター(TA)を購入したい人は

2.既にTAを使っている人は( PROXY97 も)

(98.6.28)

1.これからターミナルアダプター(TA)を購入したい人は

ダイアルアップ・ルーターとTAはどちらもインターネットにISDNで接続する点は同じであるが、基本的な違いはTAではパソコン1台毎に1基のTAが必要になる。2台のパソコンから同時にインターネットに接続した時には、2回線分の電話代、プロバイダー接続料が必要になる。
しかも、同時には2台までしか接続できない。
一方、ルーターでは複数のパソコンを1台のルーターに繋いで同時にインターネットに接続しても1台分の料金で済む。
これは、ダイアルアップ・ルーターの持つ NAT および IPマスカレードという機能により実現する。

router & Hub 以降、ダイアルアップ・ルーター全般の機能と異なる点があるといけないので、今回購入したオムロンのTA付きルーター MT128-NET/D に対象を限定して説明することにする。

購入時に比較した製品にNECの COMSTARZ ROUTER がある。標準価格は COMSTARZ が 58,800円で、オムロンの MT128-NET/D が 67,800円であったが、小売価格はどちらも4万円程度となっていた。
ほとんど、ルーターとしての機能は同じなのであるが、NECの方はTAは付かず、ルーターのみとなるが、ハブが4ポートあり、オムロンの方はハブが3ポート+DTE(TAからシリアルポートでパソコンに繋ぐ)となる。
どちらも接続できるパソコンの台数は4台で、どちらもハブを増設することで接続できるパソコンの台数は増えていく。

ここで私が迷ったのは既にTAを使っているからだ。このTAにNECの COMSTARZ を接続すれば、オムロンの MT128-NET/D と同じことが出来てしまう。
しかし、実際の利用を考慮すると2台の電源を同時に入れて置かなくてはならない。また、置く場所も2台分必要となる。
第一こういう接続が出来るのかどうかも実は確証がない。

私はTAを持っていいるにもかかわらずTA付のダイアルアップ・ルーターを買ってしまったが、これからISDNの導入を考えている人は迷わず、TA付きルーターをお勧めする。
まず、パソコンが1台しかないうちはDTEポート(シリアル転送)にパソコンを接続してTAとして利用する。
パソコンが2台になってインターネットを同時に使いたいという状況が生じた時には、10BASE-T のLANボードを追加するだけでよい。4千円もあれば手に入るだろう。MAC用や旧八用の場合はやや高い(1万円程度)<。BR> これで、パソコン間のFTP転送や Windows のファイル共有でファイルのやり取りが可能なLANが出来上がる。転送速度も 最高速度 10Mbps と高速。
ちなみに、DTEなどシリアル転送では、通常、最高速度は 115Kbps となる。ISDNの 64Kbps で使うなら問題ないが、マルチリンクPPPと呼ばれる 64Kbps を2本束ねた 128Kbps 接続でより高速に利用する場合には、相応の速度が出ないことになる。

TA付きルーターというのは、オムロンだけでなく、NTT−TE東京の MN128-SOHO という製品もある。この製品はルーターの簡易版なので、TV会議や対戦型ゲームには使えないとの説明があったが、オムロンの MT128-NET/D も同様だろう。

本格的なルーター機能が欲しい場合には、ヤマハの RT80i とか富士通の NetVehicle tx3 がお勧めだそうである。詳細は分らないが、TAは付いていないし、やや高価。

オムロンの MT128-NET/D の接続だが、TAとして使う場合には、他のTAと設定はほとんど同じである。
ルーターの接続は一般に難しいといわれるが、このルーターは簡単。
DHCPという機能により自動的にIPアドレスが各パソコンに割り当てられるので、ほどんどプロバイダや電話番号の設定だけで使えるようになる。
もちろん、LANボードの設定は済ませておかなくてはいけないが、たいていボードに付属するインストーラでドライバーなどの設定は簡単に出来るだろう。
IPアドレスの知識があれば、この設定を変えたり、既存のLANに接続する設定もできるが、初心者用には特に不用な作業でもある。

なお、ISDNだけでなく、PHSやOCNへの接続も出来るようになっている。

こうして接続設定が完了すると操作がどう変わるか。

先ず、Windows のダイアルアップネットワークは使わない。WWWブラウザやメールソフト、FTPソフトからインターネットへの接続要求があると、自動的に電話がかかる
しばらく、通信が途絶えると、自動的に電話は切断される。
デフォルトでは、150秒通信がないと電話は切れるようになっている。私は、120秒に変更した。
例えば、掲示板などで、書き込み中に、150秒が過ぎてしまうと自動的に電話は切れるが、書き終えて送信ボタンを押せば、自動的に電話が繋がり送信は完了する。
接続中の書き込みに数分以上かかる場合には、電話代の節約になる。

逆に、余分に電話代がかかってしまうこともある。

例えば、自分のハードディスクにあるHTMLファイルを開く場合、画像が他のサイトへリンクされていたりすると、気が付かない間に電話がかかってしまうことがある。IEの場合、オフライン作業にチェックを入れておけばこのようなことはないが。
もうひとつはFTPの接続を切断する時にも、一旦、サーバーに確認に行くため、電話がかかってしまう。

もちろん、強制的にプロバイダを選んで接続したり、強制的に切断も出来る。

この場合には、ルーター内にある設定用のHTMLファイルにブラウザでアクセスする。
アクセス方法は通常のブラウザによる方法と同じ。私は、ブックマークしておいて必要な時に呼び出して電話切断するようにしている。
ブラウザを使う理由は、どのパソコンからでも操作できるという点であろう。
現在ブラウザで閲覧しているWin95の隣にあるLANで繋がった(この場合ダイアルアップルーターで繋がった)FreeBSD の Lynx からでも切断できる。
もちろん、LAN内の遠く離れたパソコンのブラウザでも接続状況が分るように表示されているので、切断してよいか判断できる。

個人的な問題点だが、かなり重宝しているダイアルアップ・ウォッチャーというソフトでは電話の接続が認識されないことだ。(一般モデム用なのだから仕方ない)
これは、プロバイダ毎に接続時間、料金が記録されて、最近のバージョンでは、常に通信速度まで表示されるのだが、どれも働いてくれなくなってしまった。

通信のログや電話料金は、このルーター自体で取れるが、通信速度の表示はなくなってしまった。

メールの場合、接続するプロバイダがメールソフトの違いによって自動的に切り替わると非常に助かるのだが、このルーターには、この機能はない。
プロバイダによって違うのだろうけど、我がプロバイダはセキュリティのために他のプロバイダからのメール送信に制限を加えている。
その代わりというわけではないが、先に説明した設定用のHTMLファイルから接続先を手動で変更することになる。
もちろん、予め複数のプロバイダを設定しておく必要がある。

1-1.ダイヤルアップルーターを使いやすくするソフト

(99.3.22)
MT128-NET/D の設定・変更、接続・切断(自動でない場合)はブラウザで行うので、Windows ばかりでなく、Macintosh や PC-Uinx からも制御が行えるのはいいのだが、FTPやメーラーのみを使っている場合にもブラウザを起動しなくてはならない。
そこで登場するのが Windows95/98/NT4.0 で動作する SOHOman はスタートアップに登録して常駐させることでワンタッチで接続・切断ができ、設定の変更、課金情報の表示などもできるシェアウェア。
ところが、今年に入り「タイムプラス」に加入して接続時間と料金が狂ってしまうという状態になってしまった。(3分10円のところ5分10円になるというNTTの料金体系)
これは SOHOman も MT128-NET/D のファームウェアでも解決していないようで、いろいろ探していたところ、MnCon(作者:Yukio Onishi)というフリーソフトを発見。
これは MN128-SOHO という MT128-NET/D とは OEM関係になる製品用で、思い切ってインストールしてみたところ問題なく使えてしまった。
(まだインストールしたばかりなので今後何かあったら報告。)
しかも多機能。タスクトレイからの接続・切断やタイムプライスにあった料金体系の集計はもちろんタイムサーバーに接続してパソコンの時間合わせやパソコンとルーターの同期。全く期待外であったのがプロバイダに接続している間だけメールチェックに行くという機能。
メールチェック機能は電信八号にもあるが、設定してしまうと自動で電話までかけてしまって、ちょっと使えなかったけど、これなら使える。
これでフリーなんだから驚いてしまう。
MnCon の他に同シリーズで富士通の NetVehcle, ヤマハの NetVolante や RT80i に対応したものもある。

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1-2.無駄な電話発信を防ごう

(99.4.3)
最近、なぜかルーターが数分毎に電話をかけてしまうようになっていた。短期間の間に MnCon とか IE5.0 とかを導入したので、これらが何かの原因で発信しているのかと、いろいろ探ってみたが、どうも違う。
結論から言えば Microsoftネットワークのファイル共有が定期的にパソコン同士で発信して連絡をとるようになっていて、その度に電話をかけていたようだ。
実はオムロンルーターのヘルプを読むと、このことに触れていて、「この発信を回避するためのIPフィルターの設定が事前に登録されている」ということになっている。
どうやら、この設定はファームウェアをバージョンアップする時に知らずに消してしまったのかもしれない。実は、このファームウェアの入れ替えもこの時期にあったのだ。
果たして、IP応用設定に、その設定例を入れ直したら確かに無駄な電話発信はなくなった。
ただし、そのヘルプには「相手先の共有フォルダにアクセスができなくなる場合がある」ともあるので、気をつけたいが、試した範囲ではそのようなことは起こっていない。

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1-3.IP設定でついうっかり

(99.6.27)
IPアドレスはルーターのDHPC機能を使えば、特に設定する必要はないのだが、固定IPアドレスに設定することによる利点もある。
DHPCでは接続の都度サーバーからIPアドレスを与えられる事になりIPアドレスが変動する。
Windows98、PC-Unix 共に固定アドレスを設定して、ルーターのIP応用設定で

というように記述しておくと、mac、host3、win98 などホスト名で互いに接続できる。
IPアドレスはインターネット上に飛び出ることのないプライベートIPアドレスを設定する。
host3 に対する win98 はエイリアスであり、どちらを使っても 192.168.0.13 に接続できる。host3 と win98 は同じパソコンをさし、デュアルブートのパソコンで Linux が起動しているときは、host3 を使い、Windows98 が起動しているときは Win98 を使う。あくまで便宜上の使い分けであって、Linux が動作しているときに win98 を使うことも出来る。

ある事情により、host3 と host2 のネットワークカードを交換したことがある。このころから MnCon の動作がどうもおかしくなった。自動メールチェックが働かない(手動では可能)。接続した時のアイコン表示が正しくない。という状況に気がついた。

実は、IPアドレスの設定をし忘れたため、ルーターのDHCP機能によりアドレスが自動取得され、それぞれのアドレスが 192.168.0.2 と 192.168.0.3 に割り当てられて、ホスト名との対応関係で食い違いが起きていた。
ネットワークカードを替える度に、Windows の場合を例にとると、コントロールパネルのネットワークで、対象のカード(TCP/IP−>カード名)のプロパティで固定IPアドレスを書きこんでおく必要があったのだ。
「IPアドレス」「ゲートウェイ」「DNS設定」に情報を書きこむ。
「TCP/IP−>ダイアルアップアダプタ」にも、同様のプロパティがあるが、こちらはプロバイダの DHCP が働いてグローバルIPを取得することになっているので放っておく。

これでやっと MT128-NET の機能は正常に働くようになった。

蛇足ながら、Vine Linux でも、カードは認識されたものの動作がどうもおかしいという状況があった。Vine Linux の標準の設定が、DHCPクライアントとなっていて、インストール時にネットワークカードが自動で認識できなかったこともあり、後でドライバーと共に手動で 192.168.0.13 を設定したつもりだったが、192.168.0.2 になっていた。
Vine は Windows と同様に、簡単にインストールできる分、逆にうっかりすることもある。

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なお、MT128-NET は標準でIPマスカレードの機能を持っているが、WWWサーバー、FTPサーバーを特定のパソコン(例:192.168.0.11)に設定する設定例を紹介しておきます。

説明については MT128-NET/D リファレンスマニュアルの「6-2.TCP/IPの設定」を読んでください。製品の CD-ROM に付属しています。

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ここで、ソフトルーターというジャンルの PRXY97 というソフトの登場。
このソフトルーターは、プロバイダを判断して接続する機能がある。

2.既にTAを使っている人は( PROXY97 も)

私のように既にTAを持っている人が、さらにTA付きルーターを購入するのはもったいない話である。
ここで登場するのが PRXY97 というソフトで機能するルーター。

体験版から得た感想であるが、かなり使えそうだ。
ルーターとしての機能は、まず変わらない。

仕組としては、通信には既存のTAとダイアルアップネットワークを使うので、ダイアルアップウォッチャーも使えるし、電話の切断にもこれらのソフトを使うことになる。
当然、TAも使うので無駄にならない。接続するユーザー数によって価格が変わるが5人までなら、値段も1万円程度。
体験版もあるので、興味のある人は無料でダウンロード出来る。(期限、利用時間制限付き)
入手先:BRAIN

IPアドレスについての知識は多少必要かもしれない。ソフトなので多少はCPUの負担になる。
MT128-NET/D では、初めての人でもLANを構成できるが、こちらは既存のLANにルーターを構成するといった感じだろうか。

また、名前の通りプロクシを使うので、進入を制限されてしまうサイトもあったりする。

接続するプロバイダをソフト毎に変更できる機能があるので、これは助かる人もあるだろう。

以上、それぞれ一長一短があるが、TAやルーターおよびLAN導入時の参考になれば幸いです。

(なお、既記載分も予告なく訂正、削除、追加する場合があります。)


FreeBSD で家庭内 LAN をやってみました

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