なんと、この「あだこだ」も未更新のまま1年近くも経ってしまった。なので、ここらでLinuxについて、ちょっと。
この間Linux(Kernelも各distributionも)は何度もバージョンアップされ、私のLinux環境も大きく変わっている。
FreeBSDで初めてPC-Unixに触れたのは1998年の4月頃。その後2年の間に私のサーバー環境はLinuxへと移り、いろんなディストリビューションを試してみたが、通常的に使うサーバーは、Debian
GNU/LinuxとVine Linuxに落ち着いた。
TurboLinux3.0は商用版の正規ユーザーであるが、どうもこれよりもVine
Linuxの方が私には馴染むというか、日本語化がしっかりしているのがいい。
インストールのしやすさから、さすがTurboLinuxと思ったが、VineLinuxに比べると日本語化も中途半端な気がしてしまう。
英語がネイティブな国に比べて日本ではどうしても言語の違いが大きなハンディとなってしまう。Windowsに比べてLinuxが難しいと感じるのはやはり日本語の壁が大きいからだろう。
これは、ヘルプが英語だとかメニューが英語という問題だけでなく、日本語で文章を編集するとか日本語が入力出来るようにするには、相当の苦労が必要だということ。
その点、TurboLinuxやVine Linuxの日本語ディストリビューションの存在はありがたい。インストール一発、日本語環境が実現される。(必ずしもその通りにならないこともあるが)
Debianの場合(SlackWareなども)、先ず英語版をインストールした後に、日本語版に置き換える手順を踏む。(少なくともslinkと呼ばれるバージョンまでは)
Debianでは、確かにインストールに時間がかかり、さらに日本語化(というか実際に日本語を運用)するにはetcディレクトリやホームディレクトリにある設定ファイルを直接エディッタなどで編集する必要があったりする。
では何故Debianかというと、ユーティリティからゲームまで世界中のほとんどの膨大な数のフリーソフトがパッケージとして用意されていることがひとつ。
さらに得意な点は、dselectによる時間のかかるインストールで苦労する間に、ライブラリの依存関係を学べたりする。
さらに、設定ファイルを直接書き換えたりする必要があったりして、どうしても参考書片手に苦労することになり、おぼろげながらもシステムの仕組みが理解できるようになるという点があったりする。
(このあたりFreeBSDも似た状況があるような気がする)
しかも、(SlackWareとも違う点として)ライブラリの依存関係はパッケージに任せることが出来る。(RedHat系のrpmよりももっと厳密に依存関係をチェックする)
TurboLinuxやVineLinuxなどいわゆるRedHat系ディストリビューションはインストールや各種設定もある意味で簡単だが、裏側(システムの仕組み)の理解ということになると逆に分かりづらくなるともいえそうだ。
私がDebianに馴染んでしまったのはFreeBSDから入門したためかもしれない。
なぜ初めがFreeBSDだったかというと、FreeBSDなら、当時ほとんど眠っていたNECのPC-9801をサーバーに出来ると聞いたからでした。
※Debianを元にしたというOmoikaneについてちょっとコメント。
OmoikaneはインストールしにくいDebianを改善したとあるが、私が体験したFree版ではDebianでは最新のというか正式版が出る前のPotato(現行slink)を元に構成されたというのはいいのですが、インストールに使われるdselectがslinkより以前のhammと呼ばれていた(現行slinkよりも)かなり時間のかかるバージョンの代物で、slinkによって改善されたdselectのメリットがなくなってしまったこと。本文であげたパッケージが豊富というDebianのメリットがなくなって、かなり排除されている(言い方を変えれば厳選されている?)というデメリットが私には気になるところです。
Debian GNU/Linuxのインストールもバージョン2.0(hamm)から始まって2.1(slink)へのバージョンアップ、カーネルのバージョンもDebianのオリジナルから離れてVer2.2.16までインストールしてしまった。
バージョンアップの効果は享受できるものの依存関係の不整合による不具合も覚悟せねばならない。実際、xosviewを実行しても表示されないとか、IPマスカレードがうまく実行されないなど気になる不具合もあった。
そこでいよいよバージョン2.2(POTATO)も正式にリリースされた今、aptを使ってバージョンアップすることにした。(これで満足の行く結果になるかどうかは分からないが)
Debian JP Projectのページに行くとaptによる設定が懇切丁寧に説明されていた。aptというのはネットワークを通してアップデートするのに大変便利な仕組みで、以前、hammからslinkにバージョンアップしたときは書籍の説明に従ってなんとかうまく行った。
具体的には、Debianパッケージの置かれたサーバー(CD-RM内でもかまわないが)のディレクトリのリストを並べ書きした/etc/apt/sources.listに従って自動的に各パッケージの整合性を保ちながらインストールやアップデートを遂行する仕組み。
Debian JP Projectのページのapt関連の説明を読むと、netselectというパッケージを使って最も近いミラーサーバーを探してくださいとある。先ずはCD-ROMからdselectを使ってnetselectをインストールし、早速、実行に移す。これで自宅に最も近いミラーサーバーが示される。
今回はじめて知ったのだが、画面の指示に従ってその最も近いミラーサーバーをクリックすると、そのサーバー用のsources.listをダウンロードでき(自分で書き替えることなく)、デフォルトのsources.listに上書きするだけで、そのまま使えるようになっていた。もちろんその前にaptをインストールしておく必要がある。
そして、ターミナルから #apt-get update
さらに #apt-get -f dist-update を実行する。これもDebian JP Projectのページに説明がある。
実行すると先ずはコメントが表示され [Y/n]
のプロンプトが表示される。リターンキーを押せば、延々とアップデート作業が進められるので、ほおっておけば作業は完了する。その間10時間あまり。(とにかく、インストールされているパッケージの数の多さもあり、REDHAT系しか扱ったことがない人には分からないでしょう(^^;)
netselectでサーバーを厳選したおかげで回線負荷は97%平均7700b/sあたりでしょうか。(これはWindows側からmnconを使ってモニターしているのでDebianLinux側の動作にはほとんど影響しない。)
作業時間は、既にインストールされたパッケージの数によって違うでしょう。この作業が終わると
#dpkg --pending --configure で最後の仕上げをして完了となる。
実は、今その10時間あまりのアップデートの作業中で、約6時間あまり経過したところなんです。たまにターミナルを覗いたりすると、ほとんど使ったことがないtetex-baseやtetex-docがそれぞれ11M(メガバイト)もあったりと、あらかじめ不要なパッケージは削除しておけばよかったかなと反省していたりする。
この経過時間(というよりも残り予想時間)はターミナルにリアルタイムに表示されている。
完了予想は9時頃であったが、結局のところ10時を過ぎてしまった。誤差1時間あまり。まあこんな程度なら許容範囲かも。
システムを再起動せずにバージョンアップが出来るのがDebianの売り。完了後、いざアプリケーションを実行すると完全に日本語化されたtkDeskが起動する。これはナイス!果たして、以前にカーネルを2.2.16にしてから表示されなくなったXosViewはどうだろう。・・・やっぱり、表示されない。
試しに、dselectを起動してみた。もうすっかり入れ替わってしまったシステムは今までのようにCD-ROMは使えない。aptとの併用でサーバーにつないで実行しなければならない。
dselectからインストール状況をみると、なんと、かなりなパッケージが更新されないままであった。そのままdselectに任せてインストールを続けると作業は順調に進んだが、ここでさらに1時間半ほどを費やすことになった。が、今度は無事コンフリクトもなく完了した。
こういうこともあるので慌ててはいけない。
果たしてXosViewもきちんと表示され、今日はここまで確認したところで満足の眠りにつくことにした。
さて、翌日。各サーバーの検証。
apacheの不調 : /etc/apacheの設定ファイルaccsess.confを見るとDocumentRootの設定が消えていた。実はDocumentRootは、VineからでもDebianからでもアクセスできるように共通のディレクトリ(しかも別のドライブ)に変更しておいたことが原因かも。もちろん、ディレクトリを書き込むだけで無事に正常動作した。
Netatalk : これは問題なく動作。(だた、別の問題として日本語ファイル名が化けるのを何とかしたい。Vineではちゃんと日本語表示されている。)
Sambaの不調 : 今までパスワードやパーミッション設定の不手際で接続されないことがあったが、今回はよく分からない。問題は古いSambaパッケージが残されたまま、日本Sambaユーザ会からダウンロードしたSamba2.0.7-JPが動作している環境で実行してしまったため、古いSambaが更新され混乱してしまったようだ。
いづれもSanbaのバージョンは2.0.7なのでこの際どちらで設定されてもいいのだけれど、いづれもWin98側でホスト名は表示されても接続できない状況になってしまった。ところが、インストールと削除を2種類のSambaで交互に試す間に何とかパッケージ側のSambaがつながった。
このSambaも、もうひとつの問題が残された。このバージョンでは日本語ファイル名が正しく表示されるはずなのに、文字化けが起きていた。実はこの解決は簡単で、smb.confの[global]セクションの先頭にcliant
code page = 932 と coding system = EUC の2行を追加するだけで解決した。このあたりの説明は日本Sambaユーザ会のページに説明があったりする。
DNSの不調 : これはディレクトリ配置が変更され難問かと思ったが、初期設定に戻った/etc/bind/name.conf
以前の設定に戻すことと 配置変更された /var/cache/bind/
内に、以前追加した設定ファイルをコピーするだけで正常動作した。
Squatの不調 : これは設定ファイルの変更はほとんどなく初期値に戻っただけだったので以前の設定と比べながらコメントを外す程度の作業で無事完了。
しかし、こうしてみるとほとんどのサーバーについて面倒を見る必要があったというわけで、バージョンアップは慎重に行いましょう。(と取って付けたような結論。)
アプリケーションソフトの検証
XosView : カーネルを2.2.1(Debian付属ソースカーネル)から2.2.16(The Linux Kernel Archivesからダウンロード既に2.2.17以降)にアップデートした時点から表示されなくなったが、復活。
Netscape4.08(muriyari-ja) : タイトルバーで起きていた文字化けが正常に日本語表示され閲覧するだけなら全く申し分なし。ただ、フォームのTextareaの入力で確定日本語文字が見えなくなる症状が復活。(いよいよlibmozillafix.soの威力も限界か)
全般 : ほとんどのソフトはそのまま正常に動作し、さらに若干高速化された気がする。数多くあったGnome関連のアプリがIceWmのメニューから消えたのには何か意味が?
というわけで、おおむね成功。バージョンアップの甲斐がありというものでした。
その後、日本語化したNetscape4.08でフォーム入力がうまくないのが気になって、NetscapeのDebianパッケージを導入することにした。パッケージ名には、Communicator4.75とあるが、日本語版なのか英語版なのか明記されていない。
仮に英語版であったとしてもフォントさえ日本語フォントにすれば、ちゃんと日本語が表示されるはずである。フォームの入力がうまくいかなかったとしても元々であるし、インストール先のディレクトリは、パッケージの4.75と外部から導入した4.08とでは異なるので、うまくいかなかったとしても、元に戻すことは簡単。
いざインストールしてみると果たしてNetscapeは完全な日本語版であった。しかもフォーム入力も正しく表示されるし、クッキーの動作も正常。
動作に関してはVine2.0に劣らない。しいてあげれば、Vineでは、変更の必要がないほどにフォントサイズのバランスまで調整されているが、Debianでは、英字が小さく漢字がばかでかくバランスが悪い。フォントの種類とサイズは適宜、自分で調整する必要がある。
ほぼ完璧な日本語表示と日本語入力さえ出来れば、フォントの問題なんて些細なこと。ともかく予想以上の満足であった。
なお、以前RedHatやTurboLinux用に作られたrpmパッケージでインストールした翻訳の王様もブラウザ内で正常に翻訳したことを報告しておきます。
※気が付いた点
1. Debian Communicator4.75のデフォルトでは、rootはネスケが使えないようになっています。ただし、/etc/netscape4/config で ALLOW_ROOT=yes として使えるようになりました。
2. 翻訳の王様で、対象ページの日本語ベースがEUCの場合、翻訳結果がshift-jisらしく、英文の翻訳結果は日本語で表示されるが、EUCで書かれた日本語本文は文字化けしました。
更新をサボっている間にまたまた1年以上が経ってしまったようです。この間、インターネット接続環境はADSLになって、システムのアップグレードに10時間あまりなんてことはなくなって来ました。
話題が変わって、昨年新車を購入してカーナビというものを取り付けてみました。カーナビが欲しかったというのではなく、リア・カメラをメーカー・オプションで頼んだらカーナビが付いて来たといった感じですが、使ってみるとなかなか面白い。
実はホンダのステップワゴンなんですが、そのカーナビにはインターネットに繋げてCD-ROMには載りきらない情報を受信しながらナビゲーションするという機能(インターナビ)もあるけど、もうひとつ、あらかじめパソコンでドライブ・コースを設定して、その情報をメモリ・カードを通してカーナビに受け渡すといった機能があったりする。
情報の受け渡し方法は車種によって若干の違いがあるけど、カーナビのディスプレイ上部を押して手前に開くと、PCカード・スロットがある。HONDAの説明によると、対応するPCカードは、サンディスク社製のコンパクトフラッシュカードで動作が確認されているということと4MB以上の容量が必要であるとのこと。
我が家にはデジカメに付属していた2MBのスマートメディアが余っている。かなりの不安があるものの、これがもしかして使えるのではないかと、わざわざスマートメディア用のアダプターを購入して試してみることにした。ちなみにスマートメディア用のアダプターは、3千数百円、コンパクトフラッシュ用のアダプターは千円程度でコンパクトフラッシュメモリ16MBが2千数百円なので、実はコンパクトフラッシュ16MBをアダプター付で購入した方がお徳なんですが。
ともかく説明に従ってディスプレイを開いてスマートメディアのPCカードをスロットに挿入し、ディスプレイを元の位置に押し込むと「カード設定が変更されましたカード設定から再起動してください」のメッセージが表示されるところまではよかったのですが、再起動の途中で「カードが正しく入っていないか、カードが違う」といったメッセージが出て結局失敗。
後で気が付いたことはスマートメディアはメモリをアダプターに入れるとメモリを取り出すためのボタンがアダプター本体から飛び出る仕組みになっていて、ディスプレイを元の位置に押し込んだときに、そのボタンを間接的に押すことになり、メモリをアダプターから押し出してしまうというものであった。
なるほど、対応製品がコンパクトフラッシュであって、スマートメディアでない理由がそこにあった。
では、ということでディスプレイを押し込む手前で留めておけばどうかということで試すことにした。この状態でも画面は表示され、「カード設定が変更されましたカード設定から再起動してください」のメッセージが再度表示される。手順どおりに再起動ボタンを押すとカーナビは再起動を実行しどうやら成功のようです。
再起動が必要なのはこの一回限りで、いつでもPCカードを抜き差しして使えることも確認できた。なお、4MB以上の容量が必要とあったけど、登録した情報がまだ少ないせいか、2MBのメモリでも動作することもついでに確認できて、めでたしめでたしでした。
でも、同じ値段で16MBのコンパクトフラッシュにした方がやっぱりお徳なようです。
なんと気がついたら前回の更新から2年近く経っています。その間、話題はいろいろあったけど、今回はカシオのデジタルカメラ、エクシリム(Exilim EX-M1)の話題。
エクシリムの購入が2002年7月。EX-M1 はオーディオプレイヤーの機能もあるが、購入1年が経過した頃、メモリに記憶した MP3 の音楽が聞けたり聞けなくなったりする症状が現れた。
この1年前後というのはちょうど製品保証が切れる頃で、他にもプリンタやCRTの故障で保証修理したこともあったりした。故障の中でも不安定な症状というのはちょっと始末が悪い。故障を説明するにもたまたま調子いいこともあって、様子を見ている間に保証交換手続きの機会を逸してしまった。
故障の原因個所が徐々に分かってきたことだが、オーディオのコントローラ部分にあった。細長のコントローラの両端には、イヤホン側のコードとカメラ側に繋がるコードがある。コントローラとカメラに繋がったコードの付け根部分をつまんでコントローラに押し込む(といっても実際にコードが押し込まれるのではなく、軽い圧力がかかるだけ)ようにして起動ボタンを押すと正常に音楽が聴けた。
一旦正常に起動すれば電源を切るまで安定して音楽を聴くことが出来る。ところがそのうちに付け根部分を押し込むだけでは、起動しなくなってしまった。
正常に起動するときはコントローラの起動ボタンを押すとピっとイヤホンから音がして音楽が流れると同時にコントローラの液晶画面のバックライトが点灯して、しばらくしてバックライトが消える。
その後、確実に起動する方法が見つかった。コントローラがら出たコードの10センチほどの部分を持って、コントローラを右に一回転ほどねじって起動ボタンを押すと正常に起動する。この場合も、すぐに手を放すと音楽は止まってしまう。音楽がかかってバックライトが消えるまでコードをねじった状態を保持しておかなくてはならない。バックライトが消えたことを確認してからコードを手から離す。こうすれば、安定して音楽を流し続けることができる。
通勤電車の長い乗車時間のお供としてもうしばらく使い続けることになった。