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Tekram DC-395U(SCSI)をLinuxカーネルに
取り込んでみました


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Tekram DC-395U SCSI HOST Adapter を購入

(H12.4.14)

1.Tekram SCSI HOST Adapter を購入

Tekram DC-395U SCSI HOST Adapter というのを店頭で見つけて買ってきました。Ultra SCSI 値段が手頃。もちろん、Linux で使えるかどうかの確認。

この確認というのがかなり乱暴で、IO-DATA やメルコの製品のパッケージを見ても、Linux に対応するかどうかは書かれていないが、この DC-395U の箱には、Linux の文字。
(Linux 対応情報はインターネットの各社のサイトに情報が載っているので、ある程度は確認できます。)

実は、この DC-395U を Linux で利用するには、カーネルソースを変更して、カーネルを再構築しなければならない。そのためのドライバーが付属しています。

付属のフロッピーは2枚。その内1枚には、DOS Windows95/98/NT/2000 や Netware OS/2 のドライバーが入っていますが、もう一枚に Unix 用のドライバーがあるはずなのに、それが読めません。フロッピーが反り曲がっています。外箱もラップに包まれているが、やや古ッぽい。

先ずはインターネットのメーカーサイトに行ってみる。ここには Debian Redhat TurboLinux など各ディストリビューション用のドライバー FTP で用意されていました。

ちなみに、Redhat は 6.0, 6.1 と最新のバージョンまであるのに、TurboLinux には 3.0 しか用意されていない。後で分かったのですが、TB 4.5 のカーネルソースをのぞくと既に DC-395 は含まれていた(ただ、インストール時には組み込まれず、カーネルのコンパイルは必要なようです)。

1.Debian 2.1 にインストール

さて、Debian 用については 2.0 と 2.1 が用意されていました。もちろん 2.1 をダウンロード。Makefile や Config.in などを書き換えるパッチファイル、ドライバーのソースやヘッダーファイル、そして readme.txt の3つのファイル。他に、FD 起動でインストールするためのイメージファイルが2つあるけど、既に Debian がインストールされていて、カーネルを更新するだけなので必要なし。

readme.txt の説明にしたがって、圧縮されたファイルは解凍し、dc395x_trm.c dc395x_trm.h は /usr/src/linux/drivers/scsi にコピーする。
pMChpDb21 でパッチを当てたら、エラーが出力が何箇所か。Debian に特化しているのに、なぜ?

仕方なく、エラーメッセージと readme.txt を頼りに手で直接書き換えることにしました。readme.txt にはマニュアル書き換えの説明も記載されています。実は、後で気が付いたのですが、Debian 2.1 のインストール時のカーネルバージョンは 2.0.36 なのに、私のカーネルは 2.2.1 にアップグレードしていたのです。カーネルのバージョンが違えば、当然、設定ファイルも違ってきますね。

ともかく、これで make xconfig に DC395 が表示され、いつもと同様に手馴れたカーネルの再構築は成功。無事、DC-395U のホストアダプターは認識され、外付け HDD と MO は利用可能となりました。

1-2.Kondara 1.0 にインストール

雑誌には載せないとされていた Kondara 1.0 も 4月1日に 1.1 が発売されたことにより、日経Linux 5月号の付録 CD-ROM に掲載。もともと興味があって、もう、さっそく購入。

手に入れたもののディスクに空きはない。迷ったものの Vine を削除して、この領域にインストール。その上で、DC-395U ドライバーのインストール。

ところで、FTP サイトには、Kondara 用のドライバーはありません。ここは見込みで Redhat 6.0 のドライバーをダウンロード。ダウンロードするファイルは、同じく3つだけれど、インストールの手順がちょっと違う。

ファイルは REAME.TXT とパッチファイルが2つ。Debian 2.1 では、解凍して dc395x_trm.c dc395x_trm.h をコピーしたけど、こちらは パッチを当てると、この2つのファイルが、/usr/src/linux/drivers/scsi に作成されます。

もうひとつのパッチでは Debian 2.1 の時には、エラーが出て手作業となったけど、この Kondara 1.0 では、エラーもなく無事に Makefile や Config.in 等が更新されました。

もちろん、Kondara 1.0 用に用意されたドライバーではないので、コンパイルするまでは、これでよいのかどうかは分かりません。さて、コンパイルも滞りなく終了し、再起動。外付け SCSI は、果たして認識されました。

3.Debian 2.1 に再度インストール

Tekram DC-395U をもうひとつ購入しました。もう1台のパソコンにも SCSI を導入するためです。コンパイルの手間の要らないボードを探すというのもいいけど、どうにも情報が足りない。価格の問題もあります。
ともかく、コンパイルをしようが確実に Linux で使えるほうがいい。
次に購入した DC-395U は、1ヶ月足らずであったが、外箱も心持きれいで、中身の BIOS バージョンもアップされていました。

バージョンもあがって FD も新しいはずなのに、やはり FD から読めません。どうやら、フォーマットが違うようです。ダウンロードで対応できるのでままいいか。

今回は、前回の反省にたって、Redhat 6.1 のドライバーをダウンロードしました。カーネルのバージョンで選んだわけです。
果たして、念のためにソースの確認はしましたが、無事にパッチが当たってドライバーの組み込みも無事完了でした。


(なお、既記載分も予告なく訂正、削除、追加する場合があります。)


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