Since 5/3'00
2台の Gateway ディスプレイが並んでいます。
左側は Gateway2000 P6-450 に Windows 98/2000/Debian Linux/Kondara Linux/Turbo Linux とディスクに OS が詰まるだけ入れて、主に私のワークステーションとして使っています。
右側は Gateway2000 P5-133 に Debian GNU/Linux を入れて、サーバーとして使っています。
(このディスプレイはもう古く画面が霞んできたので、この撮影後、新しいものに取り替えられています。)
さて、右側の Linux サーバーですが、今までは実験用、学習用として、Pentium 133MHz の(なんとか使えるという)速度で我慢して来ましたが、実用サーバーとして使えるようになった現在、いよいよパワーアップすることにしました。
パワーアップには当然 CPU をグレードアップしなければなりません。そのためには受け皿となるマザーボードを変えなければなりません。
P5-133 のマザーボードは AT 仕様といわれる一時代前のものです。最近では、ほとんど ATX 仕様と呼ばれるマザーボードで、新しい CPU に対応するには、この ATX に取り替えないとまず対応できません。
マザーボードを変えるとメモリまで変えなければなりません。仮に従来の EDO RAM と呼ばれていたメモリが使えたとしても、現在の SDRAM よりも遅い上に価格も高価になっています。
それだけではありません。マザーボードを交換しようとすると、仕様の違いからバック・パネルに手を加えなければなりません。
左の写真は既に ATX 仕様に合わせて加工されています。
バック・パネル左上の長方形にパックリ開いた開口が、今回加工した部分です。
もし、この試みが初めてなら戸惑ってしまいますが、既に経験者がいます。
この加工に関してはかめたろうさんのページに詳しく掲載されているので、ここでは省きます。ともかく、このページに掲載されているバック・パネルの罫書き写真を参考に寸法を取りました。
では、どのようにパネルを切断したか。
世の中にはいろいろ居るものです。実は姓名判断のページを出している「自作パソコン」にも造詣が深い通称「たけちゃん」というご近所さんにお願いしたのです。
(最悪、カナノコを借りてゆっくりと時間をかけて切断する覚悟だったのですが。と同時に、サーバーとして使っているマシンなのであまり時間はかけたくないという思いも。)
鉛筆で入れておいた線に沿って、なんと、ガスバーナーで切断です。大きな口が開けられ、切断面にグラインダーがかけられました。ものの10分でしょうか。プロは違いますね。
なぜパネルがグリーンなのか。ちょうど、そこにグリーンの塗料しかなかったからです。さび止めはやはり必要ですから。
この塗料にも即乾のためバーナーの火がかけられ、まあ、結果的に焼付け塗装ですね。
順序は逆になりますが、先ずは、マシンの解体写真です。
外すべきはバック・パネルとマザーボードですが、HDD ラックと電源ボックスも外します。
すっきりしました。(^^;
これはバック・パネルの切断と塗装後の写真です。この間、1時間と経っていません。たけちゃん様マサです。
ところで、この計画の実行は、Gateway GP6-450 のパワーアップに Pentium III 550 を導入したことに始まります。
で、取り出した Pentium II 450 は、息子用に初めて手がけた手作りパソコンに回りました。このパソコンに搭載したマザーボードは、Soket370 と Slot1 のいずれかが使えます。
当初は Celeron 500 だったのですが、思うようなスピードが出ていなかったようです。廉価なマザーボードのせいかとも思っていたのですが、Pentium II 450 に交換すると、Gateway GP6-450 と同程度のスピードになったので、もともと Celeron が、その程度なのか、相性が悪かったようです。
で、ここで取り出された Celeron 500 の使い道が、今回の企画です。
これで、3台まとめてパワーアップということになりました。
ちなみに、Gateway GP6-450 は、BIOS の関係で、起動時のメッセージには Pentium II 500MHz と表示されますが、起動後のノートンによれば、547MHz 総合速度比較では、249(PenII時 206)なので、それなりの効果は出ています。
スケルトンパソコンの方も、Celeron 500 の時には、98 程度であったのが、Pentium II 450 にして 206 と標準的な数値を出しました。
ノートンによる測定は出来ませんが、体感的にも、最も効果の上がったのが、この P5-133 改 Celeron562( FSB を 75MHz に ) だったのは間違いありません。
追加部品はマザーボード、メモリ、電源ボックスです。
実は、購入時点まで電源ボックスのことはほとんど考慮になかったのです。ショップの助言により、やっぱり電源ボックスも ATX 用が必要なのかなって。
ここで電源ボックスまで買ってしまうと、電源付きケース(ほとんどのケースには電源ボックスはついています)を買うのと費用が変わらなくなってしまいます。250W で4千5百円、300W で6千5百円。高級な静音タイプは1万円以上します。
電源ボックスのサイズやビス穴が合うかどうかも分かりません。
しかし、ここは断固 Gateway のタワーを使うという目標があります。合わなきゃ後で考えると意を決して購入。
いよいよ組み上げてみました。電源ボックスは、ビス穴もその他の開口部もピッタリあっています。
でも、どうもおかしい。
既設の AT 用電源ボックスからはパワースイッチに直結するケーブルが出ていますが、ATX 用電源ボックスにはそうしたケーブルがないのです。
そうなんです。ATX では、パワー・スイッチから電源ボックスではなくマザーボードに繋がります。
そうなると、もう一度パワー・スイッチを買ってこなくてはなりません。(560円)
左の写真。ケーブルのついた方が ATX 用のスイッチ。ソケット部は全く違いますね。
ケースの外部に出る部分は AT 用と全く同じだったので、そのまま Gateway のケースに収まりました。
その他、電源周りには、Power LED, HDD LED, Reset Switch, Speaker, Key Lock などの配線があります。
Gateway には、その他、Turbo LED という標準の ATX にはない線を含めてひとつの束にしてマザーボードに接続されています。
このままでは、その束が引っかかってケースの全面パネルも満足に外せません。
束を巻いているゴム製のカバーを切断しました。
これで、いくつかの線はそのまま使えますが、Key Lock と Power LED のコネクタが一体になっていて ATX の接続仕様と違うので、このままでは使えません。
Turbo LED というのは、仕様外で余ったので、これを Power LED の代わりとして、Key Lock は使わないことにしました。( これで Power LED の色がオレンジになってしまいました。本来はグリーン。)
さらに、Speaker に繋がる線は別系統ですが、接点までの距離がぎりぎりになってしまったので、よりをほどいてやっといくらかの余裕を残して接続できました。
最後に、かなり大き目の写真ですが、完成した内部写真です。
ケース・カバーを取り付ければ本当に完成です。
グリーンに塗られたバック・パネルの穴は、ちょっと横着ですが、グリーンのビニールテープでふさぎました。(^^;
・・・・では
(なお、既記載分も予告なく訂正、削除、追加する場合があります。)